なかよし小鳩組/荻原浩 ★★★★
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前から読みたいと思っていた本を、偶然本屋で見つけたので読みました。
橋本紡さんの「流れ星が消えないうちに」
死んでしまった彼(加地君)への思いを抱きしめる奈緒子、奈緒子に手を差し伸べる巧。
死んでしまった彼を含む三角関係、その果てで向かい合う心と心。
話の中で、徐々に前を向き始める奈緒子と巧の姿が、切なくもたくましい感じられ、
読んでいて気持ち良い作品でした。
話の中核とはちょっとずれるかも知れませんが、個人的に、この件がとても
気に入りました。
動くことで見えるものを見るために、旅に出て、そのまま帰らぬ人となった加地君に対して
巧が言う言葉です。
「なぁ、と僕はもうこの世にいない友人に話かけた。何か見えてきたものはあったか。あの黒い瞳に、お前は何を映したんだ。楽しかったか。悲しかったか。寂しさに泣いた夜もあったのか。そういうことを、僕は聞きたかったんだ。」
この件を読んで、あぁ、素晴らしい問いかけだなぁと。。。
旅に出て重要なことって、どこに行ったとか、何を見たとか、何を考えたとかではなく、
そこで何を感じたのか、そういうことが大事だったりするよなぁと改めて思いました。
あぁ、旅に出たいです。
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伊坂幸太郎の「死神の精度」を読みました。
クールでちょっとズレていて、ミュージック好きの死神が、
千葉という人間になり、7日間で担当した人間に死を与えるか否かを判断する話。
6つの短編から出来ている今作品。
死を題材にしているにも関わらず、何だか心が温まる感じです。
恋愛小説、サスペンス、ミステリー等色々な要素が詰まっていて、
かなり面白いです。
最後は「やられたぁ」って感じで鳥肌が立ちました。
映画も3/22から始まるみたいですが、http://www.shinigaminoseido.jp/
千葉役は金城武、結構イメージに合う気がします。
楽しみです。
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乃南アサのしゃぼん玉を読みました。
強盗や引ったくりを行っていた主人公が、ある老婆との出会いから、
田舎の小さな村で生活をするようになる。
主人公は老婆の孫に勘違いされ、村でも暖かく迎えられ、村人達と触れ合う内に
心を改心させて行くという話。
ささくれ立った心が癒えてくる主人公の変化がとても面白い作品です。
村人の老婆や老人の暖かさにも心が温まる感じでした。
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小池真理子の「エリカ」を読みました。
亡くなった親友の愛人。
してはいけない恋だと思いながらも、相手に惹かれている自分に気がついてしまい、
恋に溺れていく。
しかし、冷静を欠いた恋は、フトした瞬間に当事者を覚めさせてしまう。
恋に落ちていく中で主人公の女性が抱く感情、恋愛中に抱く嫉妬や不安、
真実の愛でないことに気がついてしまう時の儚さ。
この小説は、そういった主人公の感情の流れがとても上手く表現されています。
小池真理子の作品は、
誰もが持つ、心の深くて複雑な部分を描いている気がして、感情移入がしやすいです。
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恩田陸の「ドミノ」を読みました。
27人と1匹がそれぞれ主人公になり、東京駅を中心に
事件に巻き込まれていくという話。
最初はあまりにも多い主人公の話が、それぞれに進んで行くので
内容を理解しにくかったんですが、読み進めて行くにつれ、話が一本の線に
なってくる感じでした。
この、あちこちに飛んでいた話が東京駅の事件に集まってくる感じが面白いです。
単行本だと、それぞれの登場人物の絵が最初に添えられているようですが、
文庫本には文章だけで登場人物の人物像が書かれていて、絵はありませんでした。
私は文庫本を読んだので、
個人的には、絵があった方がキャラをつかみ易いのになぁとちょっと残念だったかな。
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垣根涼介の「ワイルド・ソウル」読みました。
日系ブラジル人による、外務省への復讐の話。
登場人物が次々と事件に絡まりあっていく感じが面白かったです。
ただ、話の前半部分がちょっと長すぎる気もします。
もちろん、
ブラジル移民問題の根深さをしっかりと伝えたいという作者の思いからだと思いますが。
ちょっとブラジルに行ってみたくなりました。
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乾くるみの「リピート」読みました。
「イニシエーション・ラブ」で楽しませてくれた作家なだけに、
今回はどんな仕掛けが隠されてるんだろうと、ドキドキしながら読みました。
内容は、今の記憶を持ったまま過去に戻れるという時間軸を使ったミステリー。
驚き度合いは、「イニシエーション・ラブ」の方が大きかったし、
どうも登場人物のキャラをいまいち掴みきれない感じでした・・・
ただ、ミステリー独特のあのドキドキ感が、長い話でも飽きを感じさせなかったです。
話は全然変わりますが、
いよいよクリスマスですね。
全く個人的な考えなんですが、
エンターテイメントって人を楽しませることだと思っていて、プレゼントを選んで渡すのなんかも立派なエンターテイメントだと考えています。
子供を驚かせる演出や、喜ばせるプレゼント、
大切な相手を楽しませる選出や、感動させるプレゼント、
そこには、小さいけれど、立派なエンターテイメントがあると思ってます。
皆さんが素敵なクリスマスを過ごせますように。
ちょっと早いですが、メリークリスマス。
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ここ一ヶ月ぐらい読み続けている垣根涼介の「午前三時のルースター」を読みました。
本当は「ギャングスターレッスン」を読みたかったんだけど、近くの本屋さんに無かったので・・・
渋谷のブックファーストが無くなってから、本を買うのに結構困ってます。
垣根作品を読むのはこれで4作目となるのですが、
どの作品も登場人物のキャラクター作りが良い感じです。
「午前三時のルースター」でも、クレバーでどこかクールな主人公と、馬鹿っぽいけど熱い源内、
この二人のギャップ感が、読んでいて何とも心地良かったです。
また、この作者の男心をくすぐる小物使い。
ヒートアイランドとサウダージでは車が目立っていましたが、
「午前三時のルースター」では、車以外にもパティックやバセロンと言った時計やライカが登場。
ちょっと古い感性かも知れませんが、
男性にとって時計とかカメラって、やっぱり何か特別なグッズですよね。
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